App Storeの説明
DropTalkは、話し言葉でのコミュニケーションを苦手とする、自閉症や言語障害を持つ方のコミュニケーションを助けるAAC(補助代替コミュニケーション)ソフトウェアです。自閉症などの発達障害をもつ方々のコミュニケーションには、シンボルなどの視覚情報を用いる事や、シンボルと音声を合わせて表出できるVOCAと呼ばれる機器を使用することが有効です。DropTalkは、多彩な機能を提供するVOCAアプリです。
DropTalkには、「CoCo」と呼ばれるシンボルセットがあらかじめ組み込まれています。シンボルには、親しみやすいイラストと日本語音声が付いています。
シンボルは、キャンバスと呼ばれる画面に配置して使います。キャンバスには、他者とのコミュニケーションを目的としたコミュニケーションキャンバスと、作業項目を列挙するスケジュールキャンバスと、自由に絵を書くことのできるスケッチキャンバス、タイマー機能を提供するタイマーキャンバスの4種類から選択することができます。
コミュニケーションキャンバスは、シンボルを格子状に配置するキャンバスです。シンボルをタップすると音声が再生されて、他者とのコミュニケーションを助けることができます。1つのキャンバスには複数のページを追加することができ、フリックで切り替えながら操作できます。キャンバスの編集は、ドラッグ・アンド・ドロップで行と列を入れ替えるなど、直感的な操作で行うことができます。
スケジュールキャンバスでは、ある作業の手順を項目ごとに列挙することができます。項目にはチェックボックスがあるので、完了したものをチェックしながら進めることができます。それぞれの項目に、時刻および作業時間を設定することができます。作業時間を設定した場合、それをタイマーとして動かすことができます。
スケッチキャンバスでは、自由に絵を描いたりシンボルボタンを配置することで、より自由度の高いキャンバスを作成することができます。スケッチキャンバスにはさまざまなツールが用意されており、線の描画、テキスト入力、シンボル画像の読み込み、フォトライブラリからの画像の読み込み、図形の描画、シンボルボタンの配置などができます。
タイマーキャンバスは、タイマー機能を提供します。タイマーのスタイルは、5種類から選択することができます。複数のスケジュールを連結して、連続タイマーとして動かすこともできます。タイマー終了時に表示されるアラートには、シンボルやメッセージを配置するカスタマイズが可能です。
複数のシンボルをまとめて再生することのできる、文章モードも用意されています。
シンボルは、あらかじめ用意されたもの以外にも、自分で追加することができます。カメラを使って写真を取り込んだり、フォトアルバムから画像を読み込むことができます。再生する音声は、マイクから録音する他に、ミュージックに含まれる音楽の再生や、入力したテキストの読み上げを利用することができます。
作成したキャンバスは、配布して共有することができます。配布の手段として、Air Drop、メール、メッセージを使うことができます。また、キャンバスストアとよばれる画面では、全国のユーザーで作成されたキャンバスを、自由にアップロードおよびダウンロードすることができます。
肢体が不自由な方でも操作できるようなサポートも実装しています。iOSに特有のスクロール時にバウンスする挙動をオフにすることができます。シンボルの読み上げを、画面に指が触った時にするか、指が離れた時にするかを選択することができます。スイッチインタフェースに対応しており、多くの機能をスイッチのみで操作することができます。